(新)風邪だと思ったんですが。悪性リンパ腫闘病記

風邪だと思って病院に行って出された診断結果は『悪性リンパ腫』そこから始まった血液のがん、抗がん剤治療、副作用、不安な日々との闘い。 そんな私とその家族の日々を書き綴ります。

抗がん剤治療第4クール その②

入院生活が足掛け5か月もたてば気持ちも体もある程度慣れて来ます。いつまでもくよくよなどしてられませんし、色々な新しい考えも浮かんできます。この頃から私は入院中をいかに充実させるかという事を考えるようになりました。

入院生活においても生活のリズムって大事。

 

昨年の11月に『悪性リンパ腫』と告知されるまでは、私の生活の中でも生活のリズムというものが確かにありました。

 

入院前の生活タイムスケジュール

 

   3:30起床

   4:00新聞配達

   5:30帰宅

   6:00朝食準備もしくは仮眠

   7:30出勤

   8:00勤務開始

  17:00帰宅

  17:30子供迎え 

  18:00夕食準備

  19:00夕食

  22:00睡眠

 

こんな感じでした。

こんな生活を約1年間続けていました。慣れもあったので別に普通でした。新聞配達を始める前よりも、むしろ時間的な余裕が無くなったので、しっかり眠るところは寝れ、体調は調子良かったと思います。早起きしての外の空気は何よりも気持ちが良いものでしたし。

 

病気になっちゃったけど・・・。

 

でもこれが『悪性リンパ腫』と言われて、入院する羽目になって当たり前だけど狂ってしまいました。自分のリズムで生活できないというのは本当に辛いと思える5か月でした。

 

入院中のタイムスケジュール

 

 6:30 起床  体重・検温 測定

 7:30 月・水・金曜日 血液検査の為の採血

 8:00 朝食 薬を飲む 5種類9錠

 9:00 検温・血圧・脈拍・酸素飽和度・などの測定 

12:00 昼食 薬なし

13:30 検温・血圧・脈拍・酸素飽和度・などの測定

15:00 入浴

18:00 夕食 薬 1種類1錠

19:00 温・血圧・脈拍・酸素飽和度・などの測定

21:00 消灯

 

と言う感じです。

この中に、検査だったり、処置などが入って来たりします。

入院前は結構、お昼寝も出来てのんびり出来るだろうと思っていたけど、それは間違いでした。薬の影響で目が冴えていたり、痛みや虚脱感で寝るのも辛かったり、カーテン越しに聴こえてくる音や話声で寝れない事もしょっちゅうあります。やっと寝れるって思った矢先に急に検査で呼ばれるって言う事も日常茶飯事です。

 

私が神経質って言うのもあるのでしょうけど。

 

他の患者さんを見て見ても、入院生活が長めの人達は皆さん自分の生活のリズムというものを持っている方が多いような気がしました。

入院生活が始まって日が浅い方は中々他の患者との接触をしたがらない方が多く、締め切ったカーテンの内側でただただ、時を過ごすために観たくもないテレビを観ながら、何の変化も感じえなような番組を無表情でただ眺めて過ごすか、寝たくもないのに寝るかのどちらかだと思います。違うかもしれませんが私はそうでした。

 

そりゃあ、気が滅入ります。

 

だから、このままではいけないと思い、この頃から私は外に出れるときは積極的に出て、目の前に映る風景を変化させる努力をするようになりました。もちろん、マスク着用で感染症対策は万全に行い、体力に余裕がある時に限られましたけど。

 

これが良かった。

 

目の前の景色が変わるだけで、頭の中で固まっていた考えてもどうしようもない問題だったり、頭の中にある何か熱い物体も←考えると痛くなる頭痛の種のようなもの。

どこかに行ったような気がしました。

 

病院内を散策してみたら、コーヒーショップはあるし、パン屋はあるし、コンビニだってある。熊本県の中でも大きな病院なので設備が充実しているっていうのもあるんでしょうけど、今まで病棟の中に留まっていた自分が何か勿体ないような気がしました。

 

まるで、遊園地に行ってフリーパスの券を購入したのに、殆どの乗り物に乗ってなかったような感覚でした。

 

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ここのパン屋のブルーベリージャムのスコーン(右)はお気に入り。今回の他の2つは、ん~って感じでした(笑)

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この日のチョイスは✖。普段、あまり好まないものを選んだらダメって典型的なパターンでしたね(苦笑)

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大きな病院の建物と建物の間にある中庭的なスペースは開放感があって『ほっ』と出来る空間です。

 

他にも図書館に行って、ただ本やDVDを眺めるだけで(あ~この本昔読んだなぁ~)とか(このDVD昔借りたけど観ないままに返したな)とか懐古したりして、気分転換にもなりました。

 

この頃から病室に留まってただ治療を待っている。今の環境の中で、ただ自分の体の中にある悪性腫瘍が消えるのを待っている。そんな自分はどこかに居なくなりました。

 

たしかに看護師に『何処かに居なくなる。』とか『ずっと探しました。』と言われることも増えましたけど・・・。

 

スミマセン。

 

考えてみると、私はもう齢も40越えている訳で、与えられた環境の中でウダウダやっている歳でも無い訳で、条件や制限はあると思うけど、その中で自分自身で変化をもたらすことって大事なんだなっていう事を改めて考えるきっかけとなりました。

 

ここまでの入院生活の私はひょっとしたら、鳥かごの中の鳥だったのかもしれません。窓から見える外の景色を眺めては溜息をついて。窓から眼下に見える親子連れの姿を見ては目を伏せて。何事に対しても少しだけ、仕方ない仕方ないと思っていたような気がしました。

 

仕方ない部分もあるけれど、足を延ばしたり、手を延ばしたりすることで自分の中での不安や不満が軽減されてガラッと目の前の景色が変わることも簡単にできるんだなって思えるようになりました。

 

自分が出来ることは自分で。

 

幼い事の母の言葉。

 

日々進化。

 

私がいつも思っている事。

 

停滞したからこそ考える時間もあったわけで焦る必要もないし、焦ることも出来ないけれど、与えられた条件、与えられた環境の中でいかに自分の行動によって満足感や達成感を得れるかという事を学んだ大きな意味のある。散策の日々でした。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。