(新)風邪だと思ったんですが。悪性リンパ腫闘病記

風邪だと思って病院に行って出された診断結果は『悪性リンパ腫』そこから始まった血液のがん、抗がん剤治療、副作用、不安な日々との闘い。 そんな私とその家族の日々を書き綴ります。

患者の拠りどころ。

人は誰しも落ち着ける場所、自分の定位置ってあると思います。そこに座ると落ち着くし話も食も弾んだり進んだりします。でも、時と場合を考えて欲しい。そんなお願いです。

 

なんだかなーと思ったことがあったんです。

 

このブログを書いている今日はプレドニンという薬が体から抜けて、かなりしんどい状態です。そんな中でもなぜ書いているのか?

 

書かずにはいられない事がありました。

 

私は今、『悪性リンパ腫』という病気で血液内科という病棟に入院しております。

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その病棟の入り口には感染症予防の為に大きな自動扉があり、原則的に手洗い、マスク着用でないと出入り出来ません。当然、中にいる患者も抵抗力が弱っている状態の時は病棟外は、おろか病室の外にも出れなくなってしまいます。

 

私のような『悪性リンパ腫』以外にも白血病や骨髄腫など色々な血液の病気で多くの患者が入院している訳です。その殆どの病気が命に関わる病気だと思います。

 

ここに居る患者の多くはある日、突然

 

『あなたはがんです。』

 

と言われるわけです。私もそうでした。それから色んな闘いが始まり、今も多くの患者がこの中で闘っているわけです。病気からくる不安との闘い、家族の事を考えては不安になり、将来を悲観しては涙を流し、でも、前向きに頑張っている人も沢山います。

 

闘っているのは患者だけではなく、その家族、親近者、友人なんかも闘ってくれてるでしょう。でも、やっぱりその患者と家族達との間には距離があるのか自分の家族の患者だけが良ければと思っているのかは知りませんが悲しいことがあります。

 

簡単に言えば思いやり、配慮に欠けてるなってことです。

 

上でも書いた通り、私たち患者は当たり前の様には外には出れません。だからこそ、この病棟内に『談話室』というものがあります。そこで患者同士話をしたり、お茶を飲んだり、テレビを観たり。もちろん、お見舞客ともそこで話したりもします。

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でも、この談話室が患者が行きたくても行けない時があるんです。もちろん、患者だけの場所ではないでしょうし皆さんの共有のスペースなんでしょうけど、ここに患者の奥様グループが集まって談笑されてたり、食事をされてたりします。

 

毎日。

 

朝から夜まで。

 

ずっと。

 

だから、ここには患者はほとんど来ません。男性の患者は、野球中継を見たり、新聞読んだりで姿見ますけど、女性の患者は早朝以外は見ません。

 

女性患者が子の談話室の様子を伺ってるのかなって姿はしょっちゅう見ます。でも、あまり来ないです。

 

それはなぜか・・・。

 

以前、廊下で女性の患者とすれ違った時に耳にした話があります。盗み聞きしたわけじゃないんですけど。

 

その女性患者は2人いらっしゃいました。私が談話室に歩いている時にその二人の女性患者が話していらっしゃったんですが、

 

『あっちで、お茶飲みましょうよ。』と一人の患者。

 

『あっちにはあの人たちがいるから嫌。』ともう一人の患者。

 

あっちというのは談話室であの人たちというのは行ってみたら他の患者の奥様達でした。

 

 

その時は嫌なものなのかな。くらいに思っていたんですが、、、。

 

嫌ですよね。やっぱり、その他の患者の奥様達はそこで談笑されてて、美味しそうに色々なもの食べたりしてて。それぐらいいいじゃないのって思う方もいらっしゃると思いますが。

 

私は患者の気持ちとして、

 

嫌だと思います。

 

その女性患者2人の話が聞こえてから3か月後。

 

それが今日でした。

 

私はその談話室で夜のお腹を満たすためだけにカップラーメンを食べてました。←味覚異常その他もろもろで病院食はほとんど食べれなくなってしまっています。

 

その隣の席で奥様達はデパ地下で買って来たような豪華なお弁当を楽しそうに4人で談笑しながら食べてました。

 

いや、、、。

 

分かるんですよ。患者の家族も辛いのが。たまにはいいじゃんって言葉も。

 

でも、歩いて1分かからないところに一般の談話室あるんですよ。私も家族がお見舞いに来たときはそこで何か食べたりしますし。

 

患者だけの場所ではないと思うんですよ。『談話室』

 

でも、私たちは出れないのです。思うように。

 

こういう病気だからこそ、人の目にさらされたくないって方も多くいらっしゃいます。

 

だからこそ病室から出て、この病棟内の談話室で患者同士楽しくお喋りしたり、笑ったりしても良いんじゃないでしょうか。

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患者の家族だから許されるって事でもないと思います。でも、代替案があるのであればそうしていただきたいのです。私たちにはそれが許されないので。

少しで良いのです。少しの配慮と少しの遠慮をお願いしたいのです。

みんなのもとに一日でも早く帰れるように。

 

一患者からのお願いでした。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。