(新)風邪だと思ったんですが。悪性リンパ腫闘病記

風邪だと思って病院に行って出された診断結果は『悪性リンパ腫』そこから始まった血液のがん、抗がん剤治療、副作用、不安な日々との闘い。 そんな私とその家族の日々を書き綴ります。

抗がん剤治療第4クール目 その⑤ 他の患者。

 『悪性リンパ腫』の抗がん剤治療。4回目の入院生活。入院生活にはもう慣れた。そんな日々。

 

他の患者との共同生活にも、もう慣れた。

 

※今回のブログには病名や医学的な記述をしておりますが私は医学を学んだわけではありません。詳しい事や専門的な事は医師など専門的な知識を持っている方に確認をお願いします。

 

病院に来るまでは嫌々な入院生活も来てしまえば、どうって言う事もない。

この入院生活にも慣れたというか、諦めたというか。

 

入院生活は個室じゃない限り、他の患者との共同生活になるので他の患者によって、その入院生活が快適になるのか、そうじゃないのかはほぼ決まる。

 

以前、循環器科にいたときの騒音爺みたいな患者が居ると地獄になる。

 

でも、今、この病室で一緒に過ごさせていただいている患者は皆さん常識を持ち合わせていらっしゃるので快適に生活させていただいている。

 

今、同室なのはAさんとBさんとCさんの3人である。

 

年齢は皆さん私よりも年上。

 

Aさんとは3歳違いなので話がよく合う。機動戦士ガンダムの話やDVDの貸し借りなんかもたまにする。Bさんは私の父と同じくらい。Cさんは定年まで働いて数年というところかな。

 

病気もみんな違う。白血病。骨髄腫。私とは違う悪性リンパ腫。

 

闘病の時間もみんな違う。半年、11年、治癒と言われてから10年経っての再発。

 

初めて病気になった方。次々に病気が変わった方、悪性リンパ腫治療後10年で再発された方。

 

皆さんの話を聞くと将来が不安になる。

 

『寛解』『治癒』『再発』

 

どれも今の私は未経験。寛解の喜びも治癒の安堵感も再発の絶望感も味わったことがない。

 

確かにこの病気が寛解したとしても、寛解から5年間の間に多くの人が再発してしまうらしい。その再発率は条件次第で20~60%。実に曖昧で、実に不安な数字だ。

 

寛解から5年間、再発しなかったら治癒。

 

でも、今同じ病室には寛解から5年以内に再発した方。治癒から5年経って再発した方が居る。

 

難儀な病気だ。

 

体のどこかに悪性の細胞が出来る『がん』。どこに出来るか、どういう悪性の細胞の形になるかで大きく分類される。『がん』。

 

今は日本人の約半分がこの『がん』を発症して、その発症した人の約2割がこの『がん』によって命を落とすらしい。

 

私の『がん』は造血器に出来た血液のがんだ。

 

私が知っていたがんは上皮細胞に出来るがんで、肺がん、肝臓がん、乳がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、卵巣がん、頭頸部のがんなどだった。

 

私の母もこの中の肝臓がんだった。

 

この上皮細胞に出来るがんは抗がん剤を投与したり、そのがん化した部分に放射線をあてたり、外科手術によって、そのがん化した細胞がある臓器を切除することで治療をするらしい。

 

 

私の母も肝臓の半分を摘出したことで、数年は生きることが出来た。その後の検査を怠ったために再発して命を無くしてしまったが。

 

一言にがんと言っても様々で、がん患者によって治療も様々。

 

※詳しくはこちら

知っておきたいがんの基礎知識 :[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

 

たまたま、私の場合は造血器に出来たので、抗がん剤を血液の中に投与するという方法でその治療をしている。

 

今、一緒に過ごしている患者たちと出会う事が無かったら私のがんに対する知識もがんに対する考えも、浅はかなものだったと思った。

 

『がん』という病気は本当に厄介な病気だ。

 

治療するにはお金も時間もかかり、その間の患者の体力、精神力を蝕み、患者の家族のストレスも助長させる。それも、甚大にだ。

 

昔に比べて治療方法や薬品も進化していると言われるけれど、このがんに携わる人たちの体と心の負担は一向に減ってないんじゃないかと思う。

 

私の父と姉は、母に次いで私ががんになったことで2度目のがんとの闘いを強いられている。

 

私は一回目は家族。2回目は自分との闘いを強いられている。

 

私の妻も両親ががんになったし、うちの子供は幼くしてがん患者の家族となってしまっている。

 

がんは、みんなを不幸にする。

 

そう思う。

 

がん患者として10年以上の闘いを強いられている患者のBさんの奥様は

 

『またかまたかと思ううちに10年経って諦めているけど本人が一番辛いからしょうがないよねぇ』

 

と笑いながら仰る。

 

笑えないよなぁ。10年だもん。

 

治癒して10年後に再発したCさんは、

 

『騙された。』

 

と仰る。

 

10年前に、その時の医師から直ったからもう大丈夫。もうならないと言われたらしい。

 

だから、安心したと。だから、油断したと。

 

そして、再発したと。

 

だから、騙されたと仰る。

 

年が一番近いAさんも、

 

『腎臓がんで腎臓1個を摘出して、がんとは、もう、おさらばだと思ってた。でも、その2年後に今度は白血病になったよ。』

 

と、苦笑いしながら仰る。

 

私なんかまだまだ、『ひよっこ』だ。がん患者としても。人間としても。

 

この病気との闘いはいつまで続くのだろう。半年後の私は寛解で来ていて、5年後の私は治癒が出来ていて、1年後、5年後、10年後の私は、再発していないだろうか。

 

5年後の私は生きているのだろうか。

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想像が出来ない。

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。