(新)風邪だと思ったんですが。悪性リンパ腫闘病記

風邪だと思って病院に行って出された診断結果は『悪性リンパ腫』そこから始まった血液のがん、抗がん剤治療、副作用、不安な日々との闘い。 そんな私とその家族の日々を書き綴ります。

抗がん剤治療4クール目 その⑤

私が入院している血液内科という病棟。その名の通り血液の病気の患者が入院している。そこで週3回の評決にときがある血液検査の為の採血だ。採血での悲喜こもごも。

 

週3回の採血の結果で大の大人が駄々こねる。

 

この日は採血の日。朝早くから看護師の『採血します。』で目が覚める。

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血液の凝固とかの検査が無いのなら、私の場合は首に装着しているCVカテーテルから採血できるけど、そうじゃない場合は腕の血管からの採血となる。

 

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週に3回の採血。

 

ここまで5か月。何回採血されたんだろう。週に2回は腕からの採血としても、、、

 

週2回×月で4周×5か月=40回

 

これに、点滴やその他の検査の為の採血入れたらこの腕に何回の針を刺されたのだろう。血管のマネージメントなんか考えたことも無かった。自分の血管が注射や点滴の針を繰り返し刺すことによって、使えなくなったりすることがある。

 

こんな事、この入院生活が無かったら考えたことも無かった。

 

この採血はこの先も、まだまだ続く。

 

この日の採血の結果は、白血球約1200㎕好中球がこの内300㎕(退院の目安は600㎕)

 

 

この値では通常退院出来ないんのだけど、子供の今年度最後の授業参観があるために少しばかり強引に退院が決まった。

 

私以外の患者は、Aさんは白血球が下がりすぎて無菌室へと移動していった。Bさんは、他の臓器の数値が良くないらしく治療が延期になった。Cさんは私と同じくらいの数値で退院の許可はされなかった。でも、帰りたい帰りたいと駄々をこね始めた。

 

医師も大変だと思う。

 

患者が帰りたいというのは、ここでの最大の願い。でも、抵抗力が低い時の帰宅はそれだけ感染症のリスクが高まる。ここの病棟の患者の出入りはとても激しい。朝、患者が退院したら昼過ぎには入院患者が新しく入って来る。永い入院生活でも名前など覚える余裕もないくらいだ。

 

一度は願いかなって自宅に戻れた患者が2,3日で何らかの感染症に感染して、病院に戻って来るのも普通にある事だった。年齢関係なく、老いも若きも戻って来る。そんな時もベッドがいっぱいですぐに入院できない時もあるらしい。

 

幸いなことに私はまだその経験はないしこの先もご免被りたいと思っている。

 

家と病院とは違う。

 

病院では無理が出来ないし、させないけど。家ではどうしても無理してしまう。ずっと入院しているから、家に帰ったら何かしら家族の為にしたいと誰でも思うのだろう。

私だってそう思うし、何かしらする。でも、その後の疲労感は入院前のそれとは違う。目眩はするし、息切れがする時もある。入院前の体なら、しばらく休めば回復したと思うけど、今の体は回復しない。

 

疲れは蓄積するのだ。

 

日が経つにつれて、疲れは蓄積してどんどん溜まっていく。そんな時に何らかの理由で雑菌が体内に入ってしまったら、簡単に感染症にかかってしまうのだろう。

 

だから、医師はこの退院の目安を患者なりに考えてると思う。入院中の生活態度や、治療の進行具合、病状も勿論考慮しているのだろう。

 

私は、医師の言いつけをしっかりと守っている。私は主治医の事を信頼している。いつも疑問に思っていることには答えを返してくれるし、日に3度は様子を見に来てくれる。

他の患者の主治医はこうも行かない。一日に一度も来ない医師も当たり前のようにいる。

 

結局、この日Cさんは、わがままを通して退院をしていった。私も退院した。

 

でも、この日を境にAさん。Cさんの姿は見なくなった。Bさんとは、病室が変わっても今でもよく話す。

 

AさんとCさんがその後どうなったかは知らない。知りたくないのかもしれない。私が入院している血液内科はそういう場所なんだと思う。

 

私は退院した。4回目の抗がん剤治療が終わったのだ。

 

さあ、家に帰ろう。みんなが待つわが家へ、

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。