(新)風邪だと思ったんですが。悪性リンパ腫闘病記

風邪だと思って病院に行って出された診断結果は『悪性リンパ腫』そこから始まった血液のがん、抗がん剤治療、副作用、不安な日々との闘い。 そんな私とその家族の日々を書き綴ります。

抗がん剤治療5クール目開始。

『悪性リンパ腫』の治療も今回を入れて残り3回のところまで来た。もう半分を過ぎたと思えば少しは楽な気分になるのかもしれない。いやいや、そんなことは無い5クール目の開始です。

 

痛い事も辛い事もまだまだ続く。

 

慣れってありますよね。何事も。でもこの『悪性リンパ腫』を治療するための抗がん剤治療には、その慣れって無いのかもしれない。もう、5回目なのにその副作用は毎回違った形で現れるし、体に起こる形も強度も毎回違う。

 

その度に私は戸惑い不安になる。

 

いつもの様に入院した日に、心臓のエコー、造影剤を使ったCTスキャン、血液検査、レントゲンを撮る。ここまでは一緒だったけれど、今回の問題は入院2日目に起きた。

 

この治療で辛いことは山ほどある。痛い事も山ほどある。でも、その痛みの中でも私が一番苦痛に感じたのは毎回入院の度に首に付けるCVカテーテルの装着だった。過去のブログを読んでいただいても、それが私にとってどれほどの苦痛をもたらすか分かっていただけると思う。

 

↓過去のブログです。CVカテーテル装着の壮絶さを書いています。

orangelamp8.hatenadiary.jp

 

今回で、そのCVカテーテルの装着も5日目。だから、慣れているはず。でも、この慣れているが今回は、まずかった。

 

首から心臓の静脈まで入れている私のCVカテーテル。でも、4回似たような場所から入れていたので首の皮膚の組織が硬くなっていて上手く入らなかった。上手く入らなかったってことは、途中までは入れようとしてたって事。

 

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つまり、痛い思いしたけど入らなかったので明日は逆の左側から入れることになった。

 

本当に勘弁してほしい。

 

麻酔が効かない体質。毎回、自分を恨みたくなるこの体質。

 

痛い思いをもう一度。泣きたくなった。40をとうに超えてるオッサンが泣きたくなった。結局、この日は夕食後に痛み止めのロキソプロフェンを飲んでふて寝をした。

 

迎えた次の日。

 

昨日失敗した左の首のズキズキする痛みとベッドから起き上がる時の首に力が入るたびに激痛が走る。でも、この痛みは無意味な痛み。失敗した痛みなのだ。あとから分かった話だけど、このCVカテーテルの装着の失敗はよくあるらしい。処置する医師の技術なのかどうかは知らないがカテーテルが奥に入り過ぎたり、短かったり、入った先が違う場所だったり。

 

これが医師の技術力のせいなのならば由々しき問題だ。

 

実際、私の隣のベッドの患者は経験不足の医師が経験豊富の医師の立会いの下、CVカテーテルの装着を行い失敗したそうだ。入ったには入ったそうだけど、確認の為にレントゲンを撮影したら違う場所に行っていたらしい。

CVカテーテルは中心静脈の中にカテーテルという直径1㎜位のチューブを穿刺して入れていく。最初に誘導役のワイヤーを通して、その誘導役のワイヤーに沿ってチューブを入れていく。その工程はエコーで見ながらやっていくのだけど、上手くいかない。

 

何故なのか?

 

理解に苦しむ。

 

痛い思いをするのは患者なのに。

 

大学病院なのだから医師の育成の場であることは理解できるのだけど。

 

結局、隣の患者は次の日に別の場所から入れたらしい。今回も経験不足の医師が処置するという事だったので、『それは止めてと言った方が良いですよ』と患者に私が進言したらそれを医師に患者から伝えて経験豊富な医師が行ったそうだ。緑の紙に顔を覆われて処置される患者からは見えないのだから実際はどうなのか分からないのだけど。

 

かくいう私もこの日の夕方に反対側の左側に初めてCVカテーテルを入れた。単に反対側に入れたのにすごい違和感だし、入れる際にもいろいろ問題があった。

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CVカテーテルはCVC(central venous catheter)とも呼ばれていて、その名の通り

『中心静脈カテーテル』の事で心臓から動脈を通って体中にいきわたる血液が戻ってくる場所にカテーテルを挿入してそこに抗がん剤を投与して、体中に抗がん剤を行き渡らせる手助けをする医療器具。でも、装着が毎回困難なのか私の場合は痛みを伴う。

 

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何回か入れた右側からならスムーズに入るのに(今回は首の皮膚が硬化していて断念)左から入れるとなると厄介な事になった。

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本来、心臓側に行かないといけないカテーテルが左の肩側に行ってしまったり、私の首の静脈と動脈が重なっているために、誤って動脈を傷つけたら大出血になりかねない為に慎重な処置が必要とされ、非常に困難だったようだ。

 

首の周辺は色んな神経が通っているためにガイドのワイヤーを入れる際に耳の奥が痛くなったり、肩に張るような痛みが出たり、左目の奥が痛くなったり。

 

痛みの黒ひげ危機一髪状態だった。

 

どこにどんな痛みが出るか分からない。その度に私はビクッ!っと反応し、その度に脂汗がにじんだ。処置が終わった時には全身汗だくだった。 

 

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 通常30分位で終わる処置も1時間30分以上かかってしまって、私の苦痛も疲労もとうに限界を超えていた。

 

病室に戻って痛み止めを服用して、体を蒸しタオルで拭いてこの日は早々に寝ることにした。明日からの抗がん剤治療に向けて。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。