(新)風邪だと思ったんですが。悪性リンパ腫闘病記

風邪だと思って病院に行って出された診断結果は『悪性リンパ腫』そこから始まった血液のがん、抗がん剤治療、副作用、不安な日々との闘い。 そんな私とその家族の日々を書き綴ります。

抗がん剤治療5クール目 その7

辛い辛い抗がん剤治療5クール目もいよいよ終盤。何とかこの回復期までたどり着いたのだけれど、一向に私の血液細胞たちは増えて来ない。どうしたものか。

 

月曜日。朝一番の採血。

 

抗がん剤投与の長く苦しい一週間が過ぎて、その後の一週間。この5クール目もこの日でちょうど2週間になる。相変わらず体も辛く、食欲もほとんどない。体重もこの2週間で3kgほど痩せてしまった。

 

早く家に帰って美味しいものを食べたい。

 

本当にこれにつきます。自分の部屋でゆっくり寝たい。家族と一緒に居たいという思いも勿論ありますが、その欲望の中でも断然この美味しいものを食べたい。入院後半、考えてる事、生きて行くための希望は、これにつきます。

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その為に当然、この日の朝の採血に全てをかけるのです。抜き取られていく自分の血液を眺めながら『頼むぞ!!!』と。

 

その願いの結果は・・・。

 

『病室外外出禁止です!』

 

担当医から告げられた非情な宣告。この日の採血の結果は白血球、その中の好中球、共に過去最低の結果となりました。昨日までの気分転換の散歩や談話室での間食も出来なくなってしまいました。

 

幸いクリーンルームという完全遮断の隔離部屋に入る事やビニールカーテンの中に入ることはなかったのですが、それでも辛い外出禁止です。

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↑血液細胞の数値が低くなった場合にはこのビニールカーテンをベッドに置かれます。この中には空気清浄用のファンがついていて常時、空気を清浄してくれますが音がうるさいです。

 

自分の家の中ならば喜んで2,3日籠ってられますが、病室の中に最低でも水曜日の採血まで病室の外に出れないのは精神的に参ります。特に食事の時間の他の患者の食事の匂いが苦痛でたまらないのに。

 

でも、血液病、抗がん剤治療をしている私が一番怖いのは感染症。それこそ、何らかの原因で感染症になってしまえば、命に関わる重篤な状態になるかもしれません。

 

だから、大人しくしないといけません。

 

暇で、暇で、楽しくもない、この病室のベッドの上で、氷枕を頭に敷いてふて寝です。

 

完全に。

 

眠たくもないのに寝ます。少しでも時間が早く進むように。

 

そのせいで夜中寝れなくなるのですけれど。

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↑外出禁止と言われて、急いで完全防備で買いに行った食料や飲み物。別に食べたかったり飲みたかったりするものでもないのですけれど・・・。ストレスが買わせてしまうのでしょうか。

 

この日の結果は、白血球が700マイクロリットルで、好中球がその30%という事は210マイクロリットル。

 

やっぱりこの数値じゃ退院は無理ですね。病院の規定では好中球が最低でも600マイクロリットルないと退院は出来ません。

 

でもこの時は210マイクロリットル。これ以上下がってしまうと隔離されてしまいます。

 

何度も、下がりすぎて隔離された患者さん見たことありますし、何度も退院中に何らかの感染症に感染して担ぎ込まれてきた人見てきました。

 

大人しくしておきます。

 

こうして、面白くも何の変化もない毎日をだらだらと過ごし、次の採血で数値自体は若干低めだったにも拘らずゴールデンウイークに入るという事もあり、我がまま言って、私の5回目の入院生活は終わりました。

 

R-EPOCH療法レベル3の治療の3回目というものは本当にきつく。辛いものでした。何と表現して良いのかも分かりませんけれど、すべての副作用の強度と言うか不快感が劇的に増したような感じでした。

 

薬の量が増え、回数が増えればそれだけ自分の体に現れる副作用も増し、抗がん剤によって壊された血液細胞は中々、回復せずに入院の期間も増えていきます。その目に見えない症状は何処まで行ってもがん患者を苦しませるものなんだなと思いました。

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何度この景色を虚ろなまなざしで見つめたものか。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。