(新)風邪だと思ったんですが。悪性リンパ腫闘病記

風邪だと思って病院に行って出された診断結果は『悪性リンパ腫』そこから始まった血液のがん、抗がん剤治療、副作用、不安な日々との闘い。 そんな私とその家族の日々を書き綴ります。

退院一か月後。 私の体と心に起きている事。

『悪性リンパ腫』の抗がん剤治療が全7クール終了し、私が退院したのが1か月前。自宅での療養生活が始まってあっという間に1か月が過ぎた。

 

1か月後の変化。

 

この1か月間で一番変わったことは何だろう?

 

それは発毛だ。5クール目が終了して背中の粉瘤が炎症を起こした時も抗がん剤治療が1か月間開いてしまった事で急に発毛しだしたけど、今回も抗がん剤投与終了から、丁度1か月後に発毛してきた。

 

元々、髪の毛なども多いと言われてはいたけれど、この1か月という期間が空いたせいで体中の毛が『せ~の!』って一気に生えてきた。

 

抗がん剤治療の第2クール目が終了するくらいになって無くなってしまった私の髪の毛。それ以降、体中の毛が無くなっていった。髪の毛、眉毛、まつ毛、鼻毛、髭、すね毛、腋毛、しもの毛と体中の毛が無くなった。

 

でも、ここに来てその毛達が一気に生えて来た。

 

私は生きている。

 

自分の毛の発毛がこんなにも生命力を感じさせてくれるとは思わなかった。思えば、髪の毛がゴソッと抜け始めた頃に病院のベッドで他の患者のブログなどを見て、私の髪の毛はまた生えてくるのだろうか?いつくらいに生えてくるのだろうかと不安になった。

 

髪の毛が抜けるというのはショックもショック大ショックだった。

 

スマホを汗に滲ませながら何度もネットで検索した。

 

抗がん剤副作用抜け毛

 

抗がん剤抜け毛いつ生える

 

などなど・・・。

 

あれから半年。

 

私の髪の毛は帰って来つつある。

 

素直に嬉しいのである。髪の毛は血液で出来ていると言われている。私が『悪性リンパ腫』の治療で行った抗がん剤治療はその血液の細胞を抗がん剤によって破壊して、抑制する。つまり、髪の毛が生えて来たという事は、その破壊された血液の細胞が再び、生成されて髪の毛を作るまで元気に活動してくれているという事なのだろう。

 

⇩気が付いたのが駐車場だったので。嬉しくて思わず撮りました。

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⇩髭も伸び放題。

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画像を見てもらえれば分かると思いますが、顔の毛は、はっきり言って伸びすぎです。髪の毛やまつ毛、眉毛が伸びるのは嬉しいのですが、それ以外の毛は、少し遠慮して欲しい気もあります。頬の毛とか、おでこの毛とか、もう少し大人しくして欲しい気もします。

このままいけば、スターウォーズのチューバッカみたいになっちゃいそうです。

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まあ、ツルツル頭の時に比べれば、ぜいたくな悩みなのかもしれませんが・・・。

 

抗がん剤治療が終わって生えて来た髪の毛の質が以前とは違うという話をよく聞きましたけど、私の髪の毛もどうやら例に漏れずに違うような気がします。以前の髪の毛はバリバリの直毛で、私が高校生の時に流行ってたアイパー(アイロンパーマ)をかけたときも私の髪の毛はパーマ液も関係なく2日で、その効果が無くなるほどバリバリの直毛でした。

 

でも、今回生えて来た髪の毛は、柔らかく猫の毛の様にフワフワです。このままいけば憧れのチュルチュル天然パーマになるかもしれません。

 

あまりの柔らかさに娘がサワサワっていきなり触っていくのが頭に来ますが、髪の毛が生えて来たことに嬉しいことこの上ないのは確かです。

 

抗がん剤治療が半年続き、私の体はバラバラ、ボロボロに破壊されつくしました。髪の毛も肌も爪も歯も。ボロボロになりました。爪なんかも柔らくなって少し衝撃があっただけでも、ぐにゃっとひっくり返ります。

 

⇩例えばテーブルの上のテレビのリモコンを取ろうとして『ぐにゃ』ってなります。

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痛いです。しかも、何か悔しいです。爪が抗がん剤によってボロボロになって脆くなった事でこんなことになっているのだと思います。酷い人は剝がれたりもするそうです。

マニュキュアとか塗って保護も必要かなとも思います。

 

虫歯も以前に比べて増えました。しかも、この虫歯治療も、血液抑制の為に大学病院じゃないと治療できないと言われました。大学病院に訊いても抗がん剤治療が終了してしばらくしないと治療は出来ないと言われました。痛みも虫歯も増す一方です。

 

肌も色素沈着によって、くらーい色になり、肌質もざらざらになってしまいました。

 

私の体は以前に比べて一気に老化したような気がします。抗がん剤というのはそれだけ人間の体を破壊する薬なんだなと思いました。

 

食欲は完全に戻って来ていて、苦手になっていた魚も少しずつ食べれるようになりました。でも、手足先の痺れは今も酷く残っています。倦怠感、虚脱感もあります。

 

集中力も続きません。

 

抗がん剤治療を半年の間続けて、R-CHOP療法レベル2を1回、R-EPOCH療法レベル2を3回、レベル3を3回行った私の体は完全に以前の体とは違っています。

 

退院したことで、周りの人達は良かったね。髪の毛が生えたことで見た目的にも、以前と変わりなくなっているのかもしれません。

 

でも、私の体は以前と違うのです。

 

悲しい事ですが。

 

周りの人たちは元気になって欲しいという思いがあると思います。治療も終わった。退院もした。体重も戻った。見た目も以前と変わらなくなってきた。

 

だから、健康。

 

ではないのです。

 

私の体は以前と違います。断言します。今も多くの副作用が体の中に残っています。

 

こんな事、自分が、『がん患者』になるまでは分かりませんでした。分かりっこないですよね。周りの人たちは、退院後の私に期待してるでしょう。早く仕事して、早く元気になって、早く普通に暮らそうと。

 

でも、周りの人が思っているような普通の生活には、まだまだ程遠いです。

 

見た目では分からない、私の中の話。

 

私しか分からないというのが本当に悔しいです。

 

最近は、退院したからもう大丈夫。とか、仕事はいつからするの?とか言われるようになりました。

 

重々分かっています。

 

でも、まだまだ無理な気がします。

 

重々分かっているのですが。

 

まだ、無理です。

 

この病気になった時に社会復帰や仕事の事をすごく悩みました。どうしようか?続けるのか辞めるのか。

 

でも、まだまだ、先の話になりそうです。

 

まだまだ、日々の生活も頑張らないといけない状態なんです。

 

周りの人たちは分からないでしょうが。

 

『がん』とはそう言う病気なんだなと思いました。

 

『抗がん剤』とはそう言う薬なんだなと思いました。

 

私の治療はまだ終わっていませんでした。

 

もう少し、我慢我慢。

 

そんな日々です。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。