(新)風邪だと思ったんですが。悪性リンパ腫闘病記

風邪だと思って病院に行って出された診断結果は『悪性リンパ腫』そこから始まった血液のがん、抗がん剤治療、副作用、不安な日々との闘い。 そんな私とその家族の日々を書き綴ります。

寛解なんて考えられなかった。その1

前回のブログでお知らせしました通り、私は8か月の入院生活と7クールの抗がん剤治療を終えて悪性リンパ腫を『寛解』致しました。今回はここまでの心情を書いていきたいと思います。

 

初めはそんなこと考えられなかった。

 

 

 去年の11月に38度を超える発熱が数日続き風邪かと思って病院に行きました。時期的にインフルエンザが猛威をふるっていた時でしたので、インフルエンザにかかっていないかの検査をしました。結果は陰性でした。ホッと胸をなでおろして帰宅したことを今でも覚えています。

 

そこから、2,3日は38度を超える発熱があったのにも関わらずいつも通りに仕事をしておりました。でも、胸に違和感を感じた為に前回云った病院と違う病院へと向かいました。私は大の病院嫌いで滅多に病院には行きません。でも、この時の私は、その時の症状よりも、何かの違和感と言うか嫌な予感を感じていたのかもしれません。

 

2件目の病院で胸のレントゲン写真を撮影した結果は、心臓が肥大しているという衝撃的なものでした。すぐに地域の緊急医療センターへ行くように言われます。私は、慌てて緊急医療センターに行って妻にメールで心臓が肥大していることを伝えました。

妻は心配していましたが、とりあえずここでの診断結果を待ちました。

 

診断の結果は、心臓と心臓の膜(心膜)の間に通常は1mm位しか水は溜まらないのに4,5mmの水が溜まっている。原因は分からないが、どこかしらで炎症やウイルス感染をしている影響が心臓に出ている。という事でした。

 

この結果を踏まえ私は大学病院への紹介状を書いてもらい今度は大学病院へと向かいます。

 

大学病院で色んな検査を行った結果は、即入院でした。

 

風邪だと思ったら心臓の疾患です。原因は分かりませんでしたが、とにかく良くは無いという事でした。ここから私の不安な入院生活が始まりました。

 

胸が苦しい。高熱も続いている。

 

毎日毎日、色んな検査を行いました。

 

でも、原因が分からない。

 

血液検査。心臓のエコー検査、CT撮影、MRI撮影、心電図などなど。

 

でも、診断結果は出ないまま。

 

入院して一週間が経つ頃に、右の首のリンパ節を切除して、生体検査を行いました。

 

そして、その結果が出た2週間後。

 

異常なし。

 

今度は背中から骨髄液と組織を採取されました。今まで経験したことのないような痛みと、骨髄の中の組織を抜かれる瞬間のブチっっというあの感覚は思い出したくもありません。私はその間全身汗だくになりながら耐えました。

 

その結果が出た2週間後。

 

結果は、異状なし。

 

入院生活も1か月を越えました。

 

ずっと、続いている高熱の原因は分からないまま40度以上の高熱に私は体力を奪わていきました。食欲も全くなく、ここ2週間ほど何も食べれませんでした。

入院時から体重も10kg落ちてしまいました。

 

胸に溜まった水も日に日にその量を増します。

 

そして、ある日、私は日々続く高熱と大きくなった心臓に胸を圧迫されて呼吸も出来なくなり、幻覚を目の当たりにします。青や緑や黄色の光がベッド脇から、ゆらゆらと天井に上って行って天井で澱んでいます。

 

体力的にも精神的にも限界だったのかもしれません。

 

翌朝、いい加減な循環器の医師が繰り返し、不調を訴えていたにもかかわらず、全く検査もしなくなっていた医師が、心エコーを撮りに来ました。そして、慌ててこう言いました。

 

『緊急に心臓のところに溜まった水の除去を行います。』

 

この時の話では、入院時に4,5mmだったその水は、7,8cmまで膨れ上がっていたという事でした。

 

私は何度も何度も息が苦しい、胸が痛いと言っていたのにも拘らず、何の処置も検査もされませんでした。

 

医療事故って簡単に起こるものなんだなとこの時強く思いました。

 

心臓と心膜の間に溜まった水(1.5ℓ)を除去しても私の高熱は治まりませんでした。息苦しさは消えたものの、一向に高熱も食欲のなさも寝汗も治まりませんでした。

 

でも、抜いた水の中に血液が混ざっているという事で医師たちは、この時に少なからず私の病気について、おおよその目途はついていたのかもしれません。

 

そして、左首のリンパ節の切除、左の脇のリンパ節の切除を行いました。

 

その診断結果が出た2週間後。

 

私は『悪性リンパ腫』と診断されました。

 

ここまで、入院生活すること1か月半。

 

やっと、私の診断結果が出ました。

 

待ちに待った診断なのに嬉しくはない診断結果でした。

 

風邪だと思い病院に行ったのに心臓に疾患が見つかり、水を抜けば家に帰れると思っていたのに、、、。

 

まさかの診断結果でした。

 

悪性リンパ腫。

 

血液のがんです。

 

正直、この診断結果を告げられた時、

 

終わったと思いました。

 

全てが終わった。私の命も人生も終わりなんだな。

 

私は死ぬんだと思いました。

 

窓の外は寒そうな風がビュービューと吹いていました。

 

12月21日。

 

世間ではもうすぐ迎えるクリスマスの話題で持ちきりだったのかもしれません。でも、私とその家族は、絶望の淵にいたのでした。

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その2に続きます。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。