(新)風邪だと思ったんですが。悪性リンパ腫闘病記

風邪だと思って病院に行って出された診断結果は『悪性リンパ腫』そこから始まった血液のがん、抗がん剤治療、副作用、不安な日々との闘い。 そんな私とその家族の日々を書き綴ります。

かけがえのないもの

私は今、抗がん剤治療のインターバル(抗がん剤を使う間隔を空けえないといけない)為に1週間だけ自宅に戻っております。

 

それは今朝の事でした、私の睡眠障害の為に普段は、別の部屋で寝ているのですが、この日は、私が無性にさみしくなってしまい家族3人一緒に同じ部屋で寝る事にしました。

 

そして明け方。私は寒さの為かお腹を下してしまって目を覚ましました。トイレを済ませて自分の布団の場所に戻いました。

 

隣には娘が寝ていました。

 

私が入院している血液内科病棟は感染症予防の為に12歳以下の入室が禁止となっています。その為に入院期間中は娘とは殆ど会う事が出来ない為、娘と会えるのは、この抗がん剤治療の合間である1週間に限られしまいます。

 

いつも会いたくて会いたくて堪りません。病院のベッドの上でも娘を取ったスマホの写真などを見てしまうと涙が溢れてしまいます。

 

私は、隣で寝ている娘の手を取ったり、頭を撫でたりしながら、何時間も彼女の顔を眺めていました。

 

その顔は、彼女が生まれた病院で新生児室をガラス越しに見たときのこの顔は、うちの子に違いない。(妻に顔がそっくりでしたから)と思ったあの頃と同じような寝顔でした。

 

私の頬に暖かいものが流れます。

 

あれから何年経ったんだろう。

 

私は、この子に何が出来たんだろう。

 

涙は次々に流れ落ちて中々止まりませんでした。

 

すやすやと穏やかに眠る彼女の寝顔は、自分の父親の状況も理解しているように見えました。当人の私は、悪性リンパ腫の再発のショックで、夜も眠れずに、食欲もなく、時々パニック障害に陥っては、薬に頼っている有様です。

 

ぞ分が情けなくなりました。

 

このままじゃいけない。

 

かけがえのない娘との時間。

 

早く病気を治して、帰って来なければ彼女はドンドン成長していってしまう。その成長を傍で見てあげていたいのに。

 

その後も暫らく彼女の寝顔を見ていました。彼女の隣で寝ている妻の寝顔に瓜二つです。

 

早く帰って来たい。自分がいる場所はここなんだ。

 

そう強く思いました。

 

明日からは、また入院です。娘とも妻とも暫くは会えません。

 

健康な時もそうじゃない時も、自分はもっとこのかけがえのない笑顔の為に何かできたんじゃないのか。

 

そんな事を考えているうちに夜が明けました。

 

家族の傍に居たい。

 

これが私の一番の思いかもしれません。その為には、この悪性リンパ腫の再発というものを克服しないといけません。

 

あの小さかった娘が。何処に行っても何をやっていても『パパ』と言っていた娘が、日に日に成長して自分で考え行動するようになりました。親としては喜ばしい事なのでしょうが、もう少し、もう少しだけこの健気で幼い娘の寝顔を見ていたいと思った朝でした。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。